グラスロッドは柔軟性が高く、しなやかに曲がる性質が特徴のロッドです。近年、シャキッとしたカーボンブランクスが主流になりつつあり、グラスロッドはマニアックなアングラー向けと思われることも少なくありません。
しかし、グラスロッドにはカーボンロッドにないさまざまなメリットが存在します。そのため、グラスロッドの特徴を理解して、タックルに組み込むことでより適材適所なタックルを揃えることができるでしょう。
今回はそんなグラスロッドについて、メリット・デメリットや選び方、おすすめ製品まで徹底解説していきます。
グラスロッドの特徴

グラスロッドとはブランクスにグラスファイバー(ガラス繊維)が使われているロッドを指します。しなやかで柔軟性が高く、よく曲がることが特徴です。
粘りのあるブランクスによって魚をバラしにくく、楽に寄せて来れるロッドとなっています。
グラスコンポジットとは?

グラスコンポジットは「グラスファイバー(ガラス繊維)」と「カーボン」を組み合わせたハイブリッド素材を使ったブランクスです。グラスのしなやかさとカーボンの操作性・軽量性を兼ね備えたバランスの良いブランクスが特徴となっています。
グラスロッドを使うメリット・デメリット
グラスロッドの購入を検討している方は、メリット・デメリットについて事前にチェックしておきましょう!
グラスロッドを使うメリット

グラスロッドを使うメリットは大きく分けて以下の4つです。
- 魚のアタリを弾きにくい
- 魚をバラしにくい
- 高い柔軟性で折れにくい
- 魚とのファイトを楽しめる
それぞれ詳しく解説していきます。
①:魚のアタリを弾きにくい
グラスロッドは、よく曲がり柔軟性が高いためリトリーブ中の急なバイトでもアタリを弾きにくくなっています。特にトップウォーターで魚を狙う際には急な水面バイトでも対応しやすいグラスロッドが最適です。
②:魚をバラしにくい
グラスロッドは柔軟性が高く、魚の動きに終始追従して曲がってくれます。そのためファイト中にラインブレイクしにくく、魚をバラす可能性が軽減されます。
動きの激しい獰猛な魚でも冷静に対応できるのがグラスロッドの強みと言えるでしょう。
③:高い柔軟性で折れにくい
グラスロッドはブランクスの芯までガラス繊維が詰められているため耐久性が高く、折れにくいこともメリットです。無理なファイトにも高い柔軟性で対応してくれるのがグラスロッドの特徴と言えるでしょう。
④:魚とのファイトを楽しめる
グラスロッドはよく曲がる柔軟性でファイトを楽しめることもメリットです。時間を掛けて魚とのファイトを楽しみたい方はグラスロッドを使ってみましょう!
グラスロッドを使うデメリット

グラスロッドを使うデメリットは大きく分けて以下の4つです。
- ルアーをアクションさせにくい
- フッキング力が悪い
- ロッドの感度が悪い
- 飛距離を出しにくい
それぞれ詳しく解説していきます。
①:ルアーをアクションさせにくい
グラスロッドは、柔軟性が高いためカーボンブランクスと比べるとルアーのアクションが難しいです。「ライトリグを細かくシェイクして使いたい」「キレのあるトゥイッチでリアクションバイトを狙いたい」などルアーを操作させたい時にはカーボンブランクスのロッドを選びましょう。
②:フッキング力が悪い
グラスロッドは、柔軟性が高いが故にフッキングでしっかりと魚の顎を貫通できない場合も少なくありません。カーボンブランクスのロッドよりも強めにフッキングさせることを意識しましょう。
③:ロッドの感度が悪い
グラスロッドはカーボンブランクスのロッドと比べると感度が悪いです。繊細なライトリグや撃ち物の釣りにはあまり向いていない点に注意が必要です。
④:飛距離を出しにくい
グラスロッドは柔軟性が高く、しなやかであるが故にルアーを飛ばすときの反発力が弱いです。そのため、反発力が強いカーボンブランクスのロッドと比べると飛距離が出しにくくなっています。
グラスロッドの選び方

グラスロッドを選ぶ際は以下3つのポイントをおさえた上で最適なモデルを選びましょう。
- グラスの含有率で選ぶ
- ロッドのレングスで選ぶ
- ロッドのパワーで選ぶ
それぞれ詳しく解説していきます。
選び方①:グラスの含有率で選ぶ
グラスロッドは、「ピュアグラス」か「グラスコンポジット」かによってグラスの含有率が異なります。ピュアグラスはグラス含有率が100%でしなやかかつ高い柔軟性を持っています。
一方でグラスコンポジットはグラスのしなやかさとカーボンの操作性・軽量性を兼ね備えたバランスの良い使い味が特徴です。
選び方②:ロッドのレングスで選ぶ
グラスロッドのレングスはフィールドやターゲットフィッシュによって最適なものが変わってきます。渓流や水路、小規模野池などの狭い場所では、5ft台の取り回しが良いレングスを選びましょう。一方ビッグレイクでルアーを遠投したい場合は7ft台のロングレングを選ぶのがおすすめです。
グラスロッドはカーボンブランクスのロッドと比べて重いため、実際に手に持ってみて長さと重さのバランスを考慮して判断するようにしましょう。
選び方③:ロッドのパワーで選ぶ
ロッドパワーはロッドの柔らかさを表す指標です。グラスロッドの場合、ブランクス自体がすでに柔らかいため、カーボンロッドと同様の感覚でロッドパワーを選ぶと想像以上にロッドが柔らかい場合もあるでしょう。
そのためレングス同様、実際に手に取ってみてから選ぶのがおすすめです!
【魚種別】グラスロッドのおすすめを厳選してご紹介
グラスロッドのおすすめをブラックバス・トラウト・ナマズのそれぞれに分けてご紹介していきます。おすすめモデルが気になる方はぜひチェックしてみてください!
ブラックバス釣り用のグラスロッドを厳選

ブラックバス釣りにおすすめのグラスロッドを6つ厳選しました。
【シマノ】ゾディアス グラスコンポジットモデル
ゾディアスは、10,000円台前半で購入できるコストパフォーマンスが高いバスロッドです。低価格でありながらハイパワーXやカーボンモノコックグリップが搭載されており、軽量性、感度に優れています。
ラインナップの中にはグラスコンポジットモデルも展開されており、柔軟性と粘りのあるブランクスが味わえます。
【シマノ】エクスプライド グラスコンポジットモデル
エクスプライドは、20,000円ほどで購入できるミドルクラスのバスロッドです。コルクグリップを採用しており、スタイリッシュでありながらクラシックなデザインが特徴となっています。
軽量かつ高感度でさまざまなルアーを扱えるバーサタイル性の高さも魅力と言えるでしょう。エクスプライドにもグラスコンポジットモデルが複数展開されており、スピナーベイトやクランクベイト、スイムジグなどの巻きものにはピッタリのモデルです。
【シマノ】バンタム グラスコンポジットモデル
バンタムはシマノのロングセラーバスロッドです。30,000円ほどで購入できるミドルクラスにあたり、おかっぱり・ボートフィッシングの両方で活躍してくれます。何度もブラッシュアップが重ねられているにも関わらず、グリップはクラシックなコルクが採用されており、デザインにも定評があるモデルです。
バンタムにもグラスコンポジットモデルが展開されており、魚に主導権を握らせない粘りのあるブランクスが特徴となっています。
【ティムコ】フェンウィック カームウォーター グラス
フェンウィック カームウォーター グラスは「ピュアグラスを」採用したトップウォーターにオススメのグラスロッドです。軽量でありながらも粘りとパワーのあるUDグラスマテリアルを使用してスローテーパーに仕上げられています。
レングスは5.5ftに設定されているため、野池のオーバーハングやカバー際にピンポイントでキャストしやすいことも魅力と言えるでしょう。
【ダイワ】タトゥーラ エリート グラスコンポジットモデル
タトゥーラ エリートはダイワアメリカトッププロが監修した中価格帯のバスロッドです。デザインは、ガンメタルに染められたブランクにグレーのEVAを採用し、目を引きながらも精悍なロッドに仕上げられています。グラスコンポジットモデルはMH(ミディアムヘビー)に設定されていながらも柔軟性が高く、ワイヤーベイト、ブレイデッドジグ、スイムベイト、ディープクランクまで全て対応することが可能です。
【メガバス】デストロイヤー トマホーク
デストロイヤートマホークはハイブリッドグラス特有の粘りのある反発力を活かした高い遠投性能とキャスト精度を持つバスロッドです。3/8oz〜3/4ozを主軸にクランクベイトやバイブレーション、スピナーベイトを高次元にこなすことができます。
レングスは6.6ftとどんなフィールドにも対応しやすいちょうど良いレングスに設定されています。
トラウト釣り用のグラスロッドを厳選

トラウト釣りにおすすめのグラスロッドを5つ厳選しました。
【大橋漁具株式会社】鱒レンジャー
鱒レンジャーは2,000円〜3,000円ほどで購入できる安いピュアグラスロッドです。とにかく粘りと柔軟性が高く、トラウトやアジングなどさまざまな魚種に対応できます。
初めてグラスロッドを使ってみたいという方は、鱒レンジャーから始めてみるのもおすすめです!
【テーパーアンドシェイプ】ジャパントラウトV
ジャパントラウトVはピュアグラスを採用した柔軟性の高いトラウトロッドです。クラシックなコルクグリップにブラウンの装飾が渓流とマッチします。
【シマノ】トラウトワン NS グラスコンポジットモデル
トラウトワンNSは一万円台で購入できるハイコスパトラウトロッドです。グラスコンポジットモデルはグラスの粘りやしなやかさと操作性を兼ね備えたバランス良いロッドに仕上げられています。また、グラスコンポジットでありながらマルチピースに設計された珍しいモデルも存在するため、グラスのパックロッドを求めている方にもおすすめです!
【ダイワ】シルバークリーク グラスプログレッシブ
シルバークリーク グラスプログレッシブはSVFカーボン同等にレジン量を減らすことで、より多くのグラス繊維を密入し、軽さ・粘り・しなやかさを実現した超高密度グラスロッドです。従来のグラスロッドと比べて軽量になり、キャストフィールもダルさが減少されています。
【メジャークラフト】ファインテール
ファインテールはUDグラスをメインマテリアルとした軽量でしなやかなフルグラスロッドです。天然木のリールシートとグリップにメタルパーツを組み合わせたオリジナリティあふれるデザインも魅力となっています。
ナマズ釣り用のグラスロッドを厳選

ナマズ釣りにおすすめのグラスロッドを4つ厳選しました。
【スミス】鯰人
鯰人は、ナマズ釣りに特化したグラスコンポジットロッドです。グラスコンポジットの基本構造は踏襲しつつ、カーボン含有率を増やすことで魚を掛けやすく、バレにくいテイストに仕上げられています。
【バレーヒル】Newバズスレイター
Newバズスレイターは、グラスコンポジットを採用し、上質なキャスト・リトリーブフィーリングを実現するだけでなく、ナマズの吸い込むバイトを的確にとらえてくれます。
【ナマズステーションズ】ビヤードバロンカスタム
ビヤードバロンカスタムはあらゆる状況下において対応能力を兼ね備えた適度なハリとパワーがあるモデルです。価格は2万円ほどとコストパフォーマンスの高さも魅力となっています。
【テイルウォーク】グラッピー
グラッピーはブラックバスやナマズに特化したグラスコンポジットロッドです。最近ではあまり見ないシングルハンドのガングリップを採用し、カヤックやフローターでも使いやすく仕上げられています。
グラスロッドのおすすめ|まとめ

今回はグラスロッドについて、メリット・デメリットや選び方、おすすめモデルまで解説してきました。グラスロッドは柔軟性が高く、しなやかに曲がる性質が特徴です。
粘りのあるブランクスによって魚をバラしにくく、楽に寄せて来れるロッドとなっています。カーボンブランクスのロッドと違った使い味のタックルが欲しいという方はグラスロッドに挑戦してみてはいかがでしょうか。












